変形性膝関節症
膝を曲げると皿の部分の腫れる感覚がある
動かしたりすると膝やその周りが痛む
→初期症状で見られる症状です。
初期は、主に膝関節に動作を起こすと膝関節周囲に痛みが発生するのと、膝関節内に水が溜まるなどの症状が表れます。
正座をすることが出来ない
階段の上り下りが困難なことが多い
→中期症状で見られる症状です。
中期では徐々に膝の外見が変わり始め、正座や階段の上り下り、真っ直ぐ向かって歩行するなどの動作が難しくなり始めます。
左右の膝の見た目が明らかに違う
杖を使わなければ歩くことすら出来ない
→末期症状で見られます。
末期では安静時痛や外見の高度変形、歩行することも困難となり、膝が伸ばしにくくなるなどの症状が表れます。
変形性膝関節症に対する当院の考え
変形性膝関節症は筋力の低下、歩き方、重心のかけ方などが原因で徐々に膝関節の骨が変形し、見た目的にも機能的にも変形した状態です。筋力の低下は大腰筋などのインナーマッスルの低下、内転筋や大腿四頭筋などのアウターマッスルが大きく関与しています。
インナーマッスルは今すぐどうにかできるものではないですが、正しい歩き方や正しい重心のかけ方は明日からでも簡単に改善できます。特に正しい重心は小指、親指、かかとの3点で歩くことを意識するだけです。
また、最終的にはインナーマッスルを鍛えることで変形した膝関節にかかる負荷を軽減し、痛みの軽減や動きの改善が期待できます。
変形性膝関節症を放っておくとどうなるのか
次に、変形性膝関節症を放っておくとその後膝がどうなっていってしまうのかについてお話します。
変形性膝関節症は長年にわたる膝への負荷により、関節を構成する要素の一つである軟骨が徐々にすり減り、それが原因で症状が発生します。
この軟骨のすり減りは急速に進むものではなくゆっくりと進行するため、何も施術を行わずに放置すると軟骨がさらに薄くなり、骨同士がぶつかりやすくなります。その結果、炎症や痛みが生じ、他の関節への負担も増加してしまいます。
そのままさらに放置を続けると他の関節への負担もかかってきてしまうため、足首や股関節、腰などの痛みへと繋がってしまいます。ですから、膝の状態が変形性膝関節症である場合は、早めに適切な施術を受けていただくことが重要です。
変形性膝関節症の軽減方法
膝への負担を軽減するためには、日常生活からの注意が必要です。
具体的には、体重の管理や杖の使用、長時間の立位や歩行の制限、正座の避けることなどが挙げられます。これらの指導を通じて、患者様が膝にかかる負担を最小限に抑えるお手伝いをしています。
また、水中では膝にかかる負担が少ないため、水中歩行訓練や大腿四頭筋の強化トレーニング、下肢挙上訓練などの理学療法が有効です。特に、大腿四頭筋のトレーニングでは膝への負担を軽減するために工夫が必要です。タオルを膝の下に敷いてクアドセッティング(大腿四頭筋筋力訓練)を行うなど、患者様に合った方法でトレーニングを提案しています。
変形性膝関節症の軽減が期待できる施術メニューは?
当院では、患者様の膝の症状に対するアプローチと施術の経過を大切にしています。痛みや違和感、症状が表れているポイント以外にもアプローチし、膝の症状の原因を軽減することが可能です。
まず、原因の根本施術に入る前に症状の軽減を図ります。痛みや違和感があると日常生活に支障をきたすため、電気療法や鍼施術、温熱施術、ストレッチ施術などを組み合わせ、症状の軽減を目指します。
その後、症状が安定した段階で膝に負担をかけてしまっている姿勢や膝の歪みを正しく検査し、矯正施術を行って根本改善を目指します。
ただし、施術効果は個人差があるため、施術が長期にわたる場合もあります。患者様一人ひとりに合ったアプローチで、効果的な軽減を目指しています。
その施術を受けるとどう楽になるのか
当院では、変形性膝関節症に対する幅広い施術法を用いてアプローチしています。
まず、熱や電気的な刺激を活用し膝の痛みや炎症を抑えます。温熱療法は膝を温めて血行を促進し、痛みを軽減する効果があります。
次に、関節の運動やストレッチなどを通じて、膝を守っている周囲の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三頭筋など)の衰えを軽減させています。
また、姿勢や歪みにアプローチし、膝に負担をかけてしまう原因を矯正しています。
これらのアプローチを通じて症状の軽減が期待できます。症状を繰り返さないためにも根本的に施術していきます。
変形性膝関節症を軽減するために必要な施術頻度は?
進行度合いによりますが、保存療法の効果を測る期間として、3ヶ月から6ヵ月間が目安とされています。
この期間で痛みが軽減されることが期待されるため、早期の施術が望ましいです。
痛みが強い場合は炎症を取り除く必要があるため、毎日でも施術を受けた方が良いとされています。
炎症を取り除いた後は運動療法や骨格へのアプローチが中心となり、週に2〜4回の施術が必要とされています。
症状の軽減を目指すには、適切な頻度での施術が大切です。お悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。