ばね指について

ばね指とは?

ばね指とは、指屈筋腱腱鞘炎のことです。
まず、指の付け根に痛みや腫瘤、熱感などが生じます。また、指の曲げ伸ばしを行うと、途中で引っかかるようにカクカクした動きになり、動かしにくくなることがあります。重症化すると、曲げた状態から自力で伸ばすことができなくなることもあります。

ばね指の根本原因は?

仕事やスポーツなどで手や指を使い過ぎると、腱と腱鞘との間で摩擦が生じ、腱鞘が炎症を起こし、腱鞘炎になります。そして、腱鞘炎が進行すると、腱鞘が分厚くなり、引っかかりが生じるようになり、ばね指となります。
料理人やピアニストなど、仕事で指を酷使する人、テニスや野球など手を使うスポーツをする人、キーボードやスマートフォンを使い過ぎる人など、指や掌に負荷がかかる動作を継続して行う人は、ばね指になりやすい傾向があります。
また、病気によって腱や腱鞘の弾力性が低下すると、末梢の血液の滞りや炎症を引き起こし、治りにくくなることから、ばね指を発症しやすくなります。

こんなお悩みはありませんか?

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1「指の曲げ伸ばしで途中で引っかかりがある」
2「朝の起床時、特に指がこわばり、動かしにくいなどがある」
3「曲がった指を無理に戻そうと力を入れ伸ばすと指がカクンとはねる」
4「そもそも指が曲がったまま戻らない」
5「手のひら側の指の付け根にしこりのような腫れ、熱や押すと痛みがある」

これらの症状(1~5)は
指の中にある腱と靭帯の輪っか「腱鞘」が何らかの原因でまず腱鞘に炎症が起き、腱鞘が腫れて厚くなり、腱の通り道が狭まってしまうので、腱と腱鞘が擦れて痛みを感じ、擦れた腱の一部にも炎症が起きて肥大化し、腱鞘内を通過する際に引っかかるようになるため、スムーズな動きが妨げられ、指が曲がったまま伸びにくいという状態に陥りこれらの症状が見られます。

ばね指に対する当院の考え

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ばね指は、・指の使い過ぎ・ホルモンバランスの変化・妊娠中や産後の女性・関節リウマチや糖尿病、人工透析患者などの方々に見られると考えられており、この中で一番起こりやすい原因としては「指の使い過ぎ」が挙げられます。
日頃から手や指を酷使している人は、腱と腱鞘に常に大きな負荷がかかっているため、炎症が起こりやすく、特にパソコンのキーボードやマウスの操作、ゴルフ、テニスなどの手を使うスポーツ、ピアノなどの指を酷使する楽器の演奏のような動作は、ばね指の発症の原因となりやすいと考えられます。
ばね指は状態が進行すると、施術が困難な場合もあるため、早期施術が必要と考えます。

ばね指はなぜ起こるのか?

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ばね指の原因は、手の使い過ぎで起こると言われています。
手を使いすぎたことにより、腱や腱鞘に負荷がかかり続け、炎症を起こします。
例を挙げると、デスクワークやゴルフ、テニスなどの手を使うスポーツ、ピアノなどの楽器演奏、洗い物などの家事で起こりやすいと考えられています。
また、女性の場合、妊娠中や産後、更年期などでホルモンバランスが大きく変化することで血行不良を起こし、腱鞘が狭窄するため、ばね指の発症リスクが高くなると言われています。
その他にも、関節リウマチや糖尿病でも末梢の血行不良が見られるため、リスクは高くなります。

ばね指を放っておくとどうなるのか?

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腱や腱鞘の炎症が軽度の場合、指を一定期間安静にしていれば、自然に軽減が期待できますが、安静を保たずに負荷をかけ続けると、自然には軽減せず悪化していくことがあります。
また、ばね指の施術が遅れると、様々な問題が生じることがあります。
放置して症状が悪化すると、痛みがさらに強くなり、関節の動きも悪くなってきます。
指は1本1本が協調して動いているため、ばね指になったのが1本だけであっても、他の指の動きも悪くなり、手を握ることが難しくなることがあります。
強い炎症が起こった影響で、最終的に変形することもあります。
また、指が伸ばせなくなるまで進行してしまうと、施術で腱鞘を切開しなければならなくなることもあります。

ばね指に効果的な当院の施術メニューは?

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ばね指に効果が期待できる当院の施術メニューは3つあります。
1つ目は電気施術です。電気施術は浅層の筋肉から深層の筋肉まで広範囲に施術が行えます。
デメリットらしいデメリットはありませんが、ピリピリした感じが苦手な方、皮膚が荒れやすい方、身体に金属がある方は要注意です。また、後述する鍼施術に比べると、深層筋肉へのアプローチは弱くなります。
2つ目は鍼施術になります。深層の筋肉に効果が期待でき、電気施術よりも緩めやすい状態を作れます。デメリットは鍼の刺激が苦手な方のみになります。また、妊娠中は医師の同意があれば施術が可能です。
3つ目は手の極みです。手や前腕に対して特殊な手技を行い、オイルなどを使い血流の促進を行います。こちらにはデメリットはありません。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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全ての施術に対して言えることですが、痛みはゼロにはなりません。施術後は痛みの軽減と、指の動かしやすさや手や腕の軽さが感じられます。
日常で使用していても痛みは施術を受けることで軽減が期待できます。しかし、施術の効果よりも日常の負担が上回ってしまう場合はその限りではありません。
例えば、10時間以上腕を上げてパソコン作業をされる方は、1つの施術ではなく、2つ以上の複合的な施術効果が必要になる場合があります。
もし、1つだけ施術を受けられている方がいらっしゃったら、ぜひ他の施術もお試ししてみてください。

ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?

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バネ指に必要な施術の頻度は、選択される施術内容や仕事の内容によってもかなり変わってきます。
毎日手を頻繁に長時間使われる方は、頻度を詰めて週4回の施術が必要になる場合もあります。
逆に頻繁に手を使わなくなった場合には、施術のペースを落として週に1回または2回でも十分に施術の効果が期待できます。
ダイエットも同じですが、全員に当てはまる施術や頻度はありませんので、その方に合った施術をさせていただきます。